和英辞書
和英語林集成の出版
日本最初の英和辞典である「英和対訳袖珍辞書」は、1862(文久2)年幕府の洋書調所が出版したものです。それから5年後の1867(慶応3)年2月、日本で初めての和英辞典が横浜で出版されました。それは、医者であり、宣教師でもあったアメリカ人へボンによって編さんされました。『和英語林集成』といい、見返しに
「美国(アメリカのこと)平文先生編訳」とありま
す。平文先生とは、もちろんヘボンのことです。
ヘボンは、横浜と最も関係の深い外国人の
一人でした。開港直後の1859(安政6)年9月、
日本伝道の目的で横浜に上陸しました。その
後、1861(文久元)年にブラウンらと運上所前
の官舎で、日本人のために英語を教えたので
す。
それから8年間にわたる努力の末にまとめ
られたのが『和英語林集成』です。1866(慶応
2)年には、印刷のため上海に渡り、翌年印刷
を完成しました。この時岸田吟香が協力したと
いわれています。この辞書に使っているロー
マ字が、いわゆる「ヘボン式」の元となったも
のです。現在、居留地39番(旧谷戸橋のほと
り)ヘボン邸のあとには、立派な記念碑が建っ
ています。
俺、参上!横浜中華街アリーナ銀行市営バスホテル ベイスターズfcそごう国立大学の歴史がわかる |
<横浜の文明開化と横浜は日本初に俺、参上!> |